阿久悠とSLやまぐち号
時代の語り部、作詞家の阿久悠氏が70歳でこの世を去ったのは、昨年の8月1日。奇しくもこの日は、SLやまぐち号C571製造70周年展オープニングセレモニーの日であった。
その阿久悠氏とC571のツーショット写真が3月号の「大人のウォーカー」に掲載されている。角川クロスメディア発行のこの雑誌で、山下真司さんと行く冬の山口市として4ページにわたり、山口市の見所、湯田温泉の味どころなどが紹介されているというので、読んでいたら、別コーナーでその写真を見つけた。「阿久悠と昭和を旅する」と題した特集のはじめに、車掌姿でC571に乗り込み、無邪気に笑っている阿久悠氏の姿が。キャプションには、「仕事で訪れた山口県萩で撮影したお茶目な一枚」とある。「ん?萩?」と素朴な疑問が生じるところではあるが、貴重な一枚。
携帯の着信音は「街の灯り」、「あの鐘を鳴らすのはあなた」をカラオケの18番としている阿久悠ファンの私にとっても、意外で嬉しい発見となった。”そばにだれかいないと しずみそうなこの胸 まるで潮が引いたあとの 暗い海のように””やさしさや いたわりや ふれあう事を 信じたい心が 戻ってくる”‐‐‐当時若かりし私は、怖い顔して、なんて温かい歌詞を書く人だろうと驚いたものだ。切なさ、ぬくもり、希望などが入り交じった阿久悠氏の歌詞は、私には人間賛歌にも思えた。
阿久悠氏と言えば、スポニチに掲載されていた「甲子園の詩」も印象に残る。2005年夏には、「・・・宇部商の諸君 出しつくしてしまうのは尊い勲章なのだ 時には勝利より光ることがあり 出しそびれたままに敗れたことと比べると百倍の価値をもつ・・・」と、準決勝で力尽きた宇部商の健闘を讃えてくれた。
また、2003年夏、春夏連覇を狙う広陵の夢をうち砕き勝利した岩国高校に対しては、「・・・不動の9人は約束された9人ではなく すべてを自分たちで解決するそういう9人だと この熱戦で証明した 諦めなければ 運命はかわる 運命が変われば 未来が見える・・・」と、人生の応援歌ともいえる言葉を贈ってくれた。
さて、春の選抜には「下関商業高校」と「華陵高校」の2校が山口県代表として出場する。僭越ながら、私も、阿久悠のまなざしをもって応援したいと今考えている。
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コメント
会員番号「3」さん、さっそく「大人のウォーカー」を読んでいただくとは、わがノムラン会広報部長顔負けのフットワークですね。
不用意に「車掌」姿の阿久悠と書いてしまいましたが、そうです、あれは、紛れもなく「運転士」姿でした。すごく、いい顔してたでしょう。
SLを前にすると、誰もが少年のように目を輝かせます。何人をも魅了するSL。私もその魔力に魅せられてしまってます。
SLやまぐち号、万歳!SLやまぐち号よ、永遠なれ!
投稿: 編集長 | 2008年3月 9日 (日) 21時33分
某国立大正門入り口奥20メートルのところにある最年少ボーイ我が井上勝をはじめとする「長州ファイブ」記念碑に最敬礼をして、大学近くの文栄堂書店で編集長推薦のあの九州版「ウオーカー」購入しました。
阿久悠は、「車掌」ではなく、まさに出発しようとして、指で前方の安全を確認しようとするりりしい姿の「運転士」にみえましたがどうでしょうか。
あごひもをしていないのはきにかかりましたが・・・。
写真は昭和を歩んだ巨星「貴婦人」と「阿久悠」との貴重なコラボですね!!
以下いつもの蛇足。
彼の誕生日が『2月7日』とは驚きました。
ちなみにワイルドワンズでドラムをたたく「上田正樹」と、会員番号「3」はおなじ年 (多弁!)
投稿: 会員番号「3」 | 2008年3月 9日 (日) 09時43分
会員番号「3」さん、いつもコメントありがとうございます。
ナマ阿久悠を見たことがあるとは・・・うらやましい!
18番の「あの鐘を鳴らすのはあなた」、今度お聞かせしましょう。ちなみに出だしは”♪あなたに逢えてよかった~”ですよ。なんとなくタイムリーですね。
浜圭介の「金子みすゞ」、噂には聞いております。今度CD買って聞いてみます。 「金子みすゞ」「井上勝」ともに時代の寵児。発掘されるのが最近になってからというのも似ていますね。
投稿: 編集長 | 2008年3月 6日 (木) 18時50分
阿久悠といえば、うろ覚えの記憶ではもう15、6年も前でしょうか、小生が出張で山口宇部への帰途、羽田空港の四国高松か松山行きの空港の待合いのイスに、ひとり鞄を脇に?足を組みガラス越しに飛行機を眺めていたちょっと右横向きで憂いのある彼の後ろ姿を思い出しました。
「スタ誕」の辛口コメントを、いつも彼の優しさそのものだと思っていました。時代を象徴する人は、早く亡くなられるのでしょうか・・・。残念です。
ちょっと恥ずかしげで、あの少々しわがれた声の話しぶりが心に残ります。
さて、“ジョニーウオーカ”誌の阿久悠車掌がC571でなんと「萩」を走るとは!・・・。
その「こころ」はきっと彼は、萩生まれのわが井上勝を身近に感じたくて、「萩での乗務」となったのでしょう。(我田引水?)
マチャアキの「街の灯り」は確か昭和48年頃の歌ですね。小生も天地真理がでるTBS「時間ですよ」で聞いたことがあります。
編集長の「18番のおはこ」を是非、聞きたいモノです・・・。
以下蛇足で失礼!!
作曲者の浜圭介は、最近、童謡詩人「金子みすず」の詩に曲を付け、新日本フィルと佐藤しのぶのコラボで売り出し、評判だそうです。
阿久悠と浜圭介のコンビは、奇しくも「萩」?と「長門」にかかわりがあったとは!?・・・。
投稿: 会員番号「3」 | 2008年3月 6日 (木) 17時22分